RCC所属2回生松永である.情報系統の技術はあまりない.むしろ初心者と言っても過言ではないと思う.プログラミングは素人並みだが飽き性なので長くは続かない.長続きしてるものといえば...MMDかな...?
とまぁそんなわけでMMDをそこそこやってるわけだが(モデルを使って静画つくるメイン)フォトジェミックと言うものを見てやってみようと思った.フォトジェミックとはフォトジェニックと初音ミクをあわせてそう呼ぶものらしい.フォトジェニックとは写真写りの良いものを指す.しかしフォトジェミックは被写体が人間ではなくMMDモデル(普通はVOCALOID)である.要するに実際の写真(若しくはフリーの実写画像)とMMDモデルを組み合わせる合成画像のことを意味する.詳しくはニコニコ大百科のフォトジェミック(下記リンク)でも参照してくれ.
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%88%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF
フォトジェミックは実写の画像とMMDモデルを合成するため幾つか帳尻をあわせて作成する必要がある.なぜなら実際の写真には様々な情報が含まれているため一つでも違えば違和感の残った画像になり,MMDモデルまたは写真の整合性が取れなくなるためである.たとえば影や光,または被写界深度や視野角と言ったものだ.順番に見ていこう.
まずは影だ.MMDモデルの影は通常時では輪郭が整っている,というかはっきりしている.左の画像を見れば分かる通りはっきりしている.
自分の影を見ればこのような影はほぼ見ることがない.というのも輪郭がくっきりせずぼんやりしている.または薄い色や濃い色になっていると分かるだろう.よって影の色を変える,もしくはエフェクトまたはGIMPなどの画像処理ソフトでうまい具合に改変することが必要条件である.でごにょごにょしたらこうなった.自分でもどうしたかは謎だがエフェクトでどうにかしたはず.静画から引っ張ってきたためポーズが違うのは申し訳ない.
次に光だ.これは写真での光の向きをMMDでも合わせるということだ.もしもフリー画像ならば影の向きを見ると分かるはずだ.しかし,真正面の定点カメラ視点のものや影がどの方向に向いてるかわからないときはお好みで良いと思う.光加減によってエフェクトの掛け方も変わり,GIMPで画像をぬりぬりしないといけない場合もある(自分はGIMPを慣れていないため使用してない).このサイトあたりが参考になると思われる.http://malaysiansimacher.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/mmd-b84a.html
被写界深度と視野角についても少し触れようと思う.被写界深度とは写真の焦点が合っているように見える被写体側の距離の範囲のこと(Wikipediaから引用)である.言い方を変えれば,ピントのズレによって生じるぼかし具合ということだ.対象物はシャープだが,周りのものはボケて見える.これを実現することにより距離感や対象物が際立ちより一層リアルに見えることであろう.また,視野角は正面から上下左右にどれだけずれた角度から見ても正常に見ることができるかを表す値のことである。ちょっと言ってる意味がわからない・・・.見てくれたほうが早そう.
とりあえずこれくらい抑えておけば大丈夫だと思う.では制作してみる.実を言うとフォトジェミックにならなかったかもしれない.ただの写真合成かも知れない.まぁ初心者+素人並なので大目に見てくれ.作った静画はこれだ.
ではまず制作過程から.動機は述べた通りフォトジェミックを作りたかった.モデルはゆかりさんが好きだったから.特に意味はない.雨の雰囲気にしようと思ったのは製作途中から.具体的な構成は整っていた気がする.
まず背景探し.背景は無難なものかつ初めての試みなので初心者向けの画像が良い.が,しかしそんなものはわからない.ということで求める背景の特徴点を抑えてみる.
- 定点カメラ(成るだけ真正面がいい)
- 物が少ない(合成が難しい)
- 乗り物に跨るなど,合成が不可欠なものはなし
- 立ちポーズが有効なもの(道路があるなど)
- 光,影がわかりやすいまたは適当でよいもの
といったものだ.多い?仕方ない.初心者だからね.ということで選んでみた結果はこちらの画像.左はデフォルトの画像で右は色調補正を掛けた画像.雨だからね.暗くしないとね.
使用したサイト→https://www.pakutaso.com/20161126321post-9526.html
背景ができたのでさっそくポーズを作ってみる.
雑だけどわかって(懇願).とりあえずこれがエフェクトなしの段階である.結月ゆかり(モデル)と背景が違和感を持っている事がわかる.影?この時点ではおそらくはっきりしてると思うよ多分.ポーズとアクセサリの配置ができたのでshaderやスフィアを用いて肌や髪,服を調整していく.ここでMMDについて触れていない人にはおそらくなんのことだ?と思うかもしれないので軽く触れておく.(自身も良く知らない)
MMDではshaderやスフィアが存在する.shaderは光や影を独自に調整して雰囲気を出す,またスフィアは光沢のようなものを出すものだと思ってくれればいい.さらにノーマルマップとshaderを同時に用いることによって模様をつけたり,雰囲気を変える事ができる.例えば通常時,服はテクスチャなのでシワは見えるがのっぺりしている状態である.そこに利用すると服の模様がレザーやウールと言った生地のように見えたり,乾いた状態から焼けた状態,濡れた状態と言ったものに成ることもできる.スフィアは金属光沢のようなもの.光に当たった髪の毛は輝いてたり,光ってるようにみえるじゃろ?ああいう表現をするためのものである.とまぁわからなくてもいいけれど簡単な説明を行ったところで調整結果を見てみる.
服の生地(線が入ってる)が見づらいが画像サイズにより仕方ない.髪と服にはN3+Cshader,肌にはG_shaderを入れた.N3+CshaderやG_shaderは使う用途によって変えられる万能なものなので良い.ただG_shaderは最初からパターンが用意されているため完成度高いが種類が多いためどれを使うか迷う.またN3+Cshaderはコントローラにより操作できるため手軽だが,初心者には難しく,重いのでPCによっては使えないこともある.とにかく試してみてと言う感じでここは一つ.また,光量が不足してたり乗算が欲しいなと思ったためO_SelfoverlayやLightbroomをいれた.
さてここからはAviUtlにぶち込んで加工しよう.自分はGIMPよりもAviUtlが使い慣れているのでこっちで加工することにする.
②暗いので明るくする
③唐突に雪が欲しくなる
④ごにょごにょ調整して完成(変わらん)
というわけで完成しました.これはフォトジェミックなのか?と言われると違うかもしれない.ただの加工画像かも.ただ背景をフリー画像にしたことがなかったので(今までMMD内のアクセサリ)初めての試みがうまくいったので良かったと思う.また,個人的に雰囲気を出せた感があり嬉しい.次もまた挑戦していきたいと思う.
お借りしたもの
MikuMikuDance(樋口優) AviUtl(KEN) 結月ゆかり(ままま) 傘(山田淀子) 背景(PAKUTASO) 雨(かめ) O_selfoverlay(おたもん) Lightbroom(くるりんぽん) N3+Cshader(nil/ぐるみぃ) G_shader(下っ腹P/ドゥドゥ) カラコンshader(less)Softshadow(針金P) Adjuster(Elle/データP)
フォトジェミック参考サイト
被写界深度について
http://www.antaresdigicame.org/photo_gallery/camera/camera3.html
フォトジェミックについて
おめだべ屋.フォトジェミックの基礎と若干の応用.
http://ch.nicovideo.jp/t-ebiing/blomaga/ar510610
フォトジェミック覚書(MMDによる実写合成法)
http://malaysiansimacher.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/mmd-b84a.html
tkさんのgdgdひとりごと MMD実写合成の作り方
http://ch.nicovideo.jp/tk_tkhd/blomaga/ar628701
自身のニコニコ静画
http://seiga.nicovideo.jp/user/illust/27811522
次回の記事は「えーまだCygwin?Cygwinが許されるのはWin8までだよね~キャハ」です。お楽しみに!