14日目:うん、OC!

はじめに

おはようございます〜
最近安直な名前にして少し後悔しているhuskyです。

今日はロマン溢れるOCについて話します。

OCって?

オーバークロック、Overclockingなどと呼ばれているもので、CPUのクロック周波数を定格以上で動作させることで処理能力を向上させるものです。以下e-words引用。

オーバークロックとは、CPU(マイクロプロセッサ)などの半導体チップを、製品ごとにあらかじめ設定された定格の動作周波数よりも高い周波数で動作させること。高価な上位モデルと同じか、それを超える性能に引き上げて使用することができるが、過熱して破損するリスクがある。

IT用語辞典 e-Words

自作PC組み立てなどでCPUを買った人や詳しい人は分かると思いますが、Processing Unitの単体コアで見た時の性能はベースクロック(別:bus clock)にクロック倍率を掛けたクロック周波数でほとんど決まります。(もちろんアーキテクチャによっても変わる)

例えば、現時点で売れ行きの良いi9-13900KはPerformance-core基本周波数3.5GHzとなっており、一般的にベースクロックは100MHzで固定とされているのでクロック倍率35倍となっています。

OCの前に

注意事項:実際に自分でやる場合は故障や安全の危険性を十分に理解してから行ってください。この記事によって生じたどんな損害についても、一切の責任を負いかねます。

今回OCする環境は以下の通りです。(抜粋)

  • CPU : intel Core i7 7700K (定格4.20GHz)
  • CPUcooler : corsair H115i (2 fan)
  • MotherBoard : ASUS TUF Z270 MARK 1 (8+4 Digital Phase)

5年落ちのPCですね。
CPUについて、定格4.20GHz(ブースト時4.50GHz)は当時インパクトが大きくて驚きましたが、実はこの定格クロック記録はintel Coreシリーズだけで見ると現時点でも最高らしいですね。(参照:https://pcfreebook.com/article/450856544.html)
CPUcoolerは簡易水冷、MBはミドルクラスですね。

OCを考えている人がいる可能性を踏まえて補足をしておくと、intel Coreシリーズは末尾にKやCがついているモデルしかOCできません。AMDについては詳しくないので割愛します。何にせよ自分の持っているCPUやMBがOC対応しているのか調べるべきです。

OCにおける大事なことは個人的に3つあると思っており、一つは電源、もう一つはMBのフェーズの数、最後に熱処理です。OCで周波数を上げるにはそれに応じた電圧をかけなければならず、電圧が高くなるにつれてCPUの温度が非常に高くなってしまうからです。電源やフェーズの品質が良いとこの電圧を安定してCPUに届けることができるのでOCしやすくなります。

前2つは価格の高い物を買うほど性能が良い物が手に入るのでお金がかかります。熱処理についても、CPUcoolerを良いものに変えるのは有効な手でこの環境でも十分に冷やせる簡易水冷を使っています。しかし、お金をかけずに簡単にCPUの温度を下げる方法があります。

お察しの方もいると思いますが、ずばり殻割りです。詳細は省きますがCPUの中の熱伝導体(グリス)を良いものにすることです。殻割りをしたのは4年前で殻割り前の温度など比較できませんが、平均20度ぐらい下がっています。
(下手して壊しても保証効かないし諭吉が何枚も飛んでいくので本当に覚悟なしに真似しないでね)

殻割り後
金属グリス塗布後

写真の真ん中の長方形が演算ユニット、グレーがグリスです。普通のグリスより金属グリスの方が熱伝導率に優れているため温度が劇的に下がります。

Let’s OC

では実際にOCをやってみます。
特別な知識とかも要らずにUEFI上から数値を変えるだけの簡単な作業です。難しいことといえば、安定する倍率と電圧を見つけることだけです。

UEFI(Core Ratio:46 / Core Voltage:1.18V に設定)
CPU-Z / HWMonitor(室温は23℃)

電圧が足りないとそもそもOSが起動しないことが多々ありますが、起動してくれました。
CPU-Z上できちんと4.6GHzで動いているのがわかります。

次にやるべきは負荷テストです。なんとかギリギリOSが起動したのかもしれませんし、使用時にいきなりブルースクリーンなんてごめんです。
OCCTのlinpackテストを使って最大限の負荷をかけてあげて通常使用でも問題ないかを確認します。

OCCT

CPU温度も最大75℃までしかいっておらず、安定して運用できることが分かりました。(冬なので低くなっていますが、夏だと平気で85℃超えると思います)
そして、負荷時の電圧が1.2VまでかかっていたのでUEFIで調整してあげてOCは完了です。

さいごに

自分は普段使いで安定化&ちょっとした高速化を狙ってOCをしていますが、世の中にはCPUの性能の高さを競うオーバークロッカーなる変態もいます(自分は日本人の清水貴裕さんぐらいしか知りません)。試しにintel Core i7 7700kの記録を見てみると約7.3GHzで動かしている人もいるみたいです。

皆さんも古いCPUなどで性能が足りないと感じた時は自己責任でOCを検討してみてもいいかもしれませんね。

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