RCCアドベントカレンダー16日目を務めさせていただきます、3^5です。
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1回生で、プログラミングは今年始めましたが、邪悪なお友達に悪意で勧められてしまったので第一言語はHaskellです。
最近はとてもとても楽しいCommon Lispにハマっています。マクロをキメろ!!

まず最初に関西Lispユーザ会についてですが、この会は文字通り関西を中心としたLispユーザーのコミュニティで、定期的にイベントを開催しています。公式HPはこちらです。来年は奇数月にもくもく会、偶数月に関西Lispユーザ会を開催する方針と聞きました。

さて今回は、12月15日に大阪で行われた、第8回関西Lisp ユーザ会の簡単なレポートを行いたいと思います。とくに具体的な内容とかではなく、簡単な概要と僕が感じたことなどを書こうと思います。
僕の理解力と知識が不足しているため、内容が著しく少なかったり間違っていたりしたものについては許してください。

それでは始めます。

会場は大阪の本町オープンソースラボという場所をお借りして開催されました。とても綺麗です。

最初に自己紹介を行いました。(やはりB1の僕が最年少でした)
次に本町オープンソースラボについての説明を聞きました。いろんな団体が勉強会に使ってるみたいです。最近はPythonの勉強会が多いのだとか。

そして休憩をはさんで、本編ともいえる、LT (Lisp Talk)開始。

 

始めに登壇されたのは、主催者でもあるmyaoさん。
重畳(ちょうじょう)関数についてのお話をしてくださいました。
右から畳み込む重畳関数はconsで構築されたリスト構造を一旦分解して、引数として与えた関数で同じ構造を作り直しているだけ、という説明がとても印象的でした。

(reduce #'+ (list 1 2 3 4 5) :from-end t :initial-value 0) ;という式は、
(cons 1 (cons 2 (cons 3 (cons 4 (cons 5 nil))))) ;というリストを、
(+ 1 (+ 2 (+ 3 (+ 4 (+ 5 0))))) ;として作り直しているだけ
ということだと思います(多分)。

また、reduce関数の行っている操作は圏論的な観点から見ることもできるというお話もとても興味深かったです。

 

次に登壇されたのは、我が情報理工学部の中でも群を抜いて有名な教授であろう、上原哲太郎先生のご友人でもいらっしゃるという、takeokaさん。
takeokaさんはスマートスピーカを超える、本物の AI スピーカの話、ということで実物のデモを行いながらお話をしてくださいました。

現在のスマートスピーカーは言葉を聞いて内容を判断するところに機械学習などを用いて文章のカテゴリ分けを行っていますが、その後は単純なコマンドを実行しているだけであり、これは本物のAIとは呼べない、というのが衝撃でした。
takeokaさんが作ったAIは、機械学習を使った判断の後にPrologを使った推論をかませていて、これを使ってより「常識的」な判断が可能になるそうです。
たとえば、画像を見せたとき、機械学習ではその画像が「80%の確率で池、その中の動物が50%で鳥、50%でうさぎである」というものだった場合は動物が鳥なのかうさぎなのかは判断できません。
しかし推論を挟むことによって、「池にいるのだから鳥の可能性が高いだろう」という判断ができる、ということらしいです。

実際、takeokaさんのAIスピーカーは普通のLINEbotなどよりも流暢な会話を行っていました。この話を聞いてPrologも面白そうだなぁと思ったり。

 

次は飛び入りでnz_tcoderさんがlemエディタをタブレットにのっているDebianで動かそうとしている話をしてくださいました。というか、うまく動かなかったので会場の方々と一緒にデバッグしていた、という感じです。

僕は知識がなくて全然分からず、話にもほとんどついていけなかったのですが、設定ファイル?の怪しい部分を見つけて書き直し、「これでここまでは動いてくれるはず」といって実行したら本当に動いていてやっぱり長年の経験がある人は凄いな、と思いました。僕も精進してすごいエンジニア(小並)になりたいですね。

 

最後はmyaoさんと同じく主催者であるtomabuさんの、SPARQLクエリビルダを作ろうとしている話でした。

SPARQLというのはクエリ言語の一種で、web上の構造化されているデータを取り扱うのに使うことのできるものらしいです。
それを使えるLispのライブラリを書いて、Lispを新しい技術の基盤にしてやろうじゃないか!という野望ですね。とても応援したいです。知識と経験があればお手伝いしたかった。

tomabuさんがここまで書いているだけでも、Lispを使って例えばWikipediaからLispやPythonの情報を取得したりできていたので、もしこれが完成したら本当にすごいものになるのではないかな、と思いました。見たいですね、Lispの時代。

 

tomabuさんのお話が終わった後は一旦撤収して、最寄りのサイゼリヤで懇親会。いろんな方との縁ができて、嬉しい限りです。仕事でプログラミングしてる方からのお話は僕が今まで知らない世界だったので非常に大きな知見になりました。

 

以上が今回の第8回関西Lispユーザ会の振り返りになります!今回初参加だったのですがとてもとても楽しかったので次回からも毎回参加していきたいと思っています。

それではこのへんで。
これを読んでLispや関西Lispユーザ会に興味を持った方がいらっしゃったら幸いです。

 

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