5月12日にMicrosoftからVisualStudio2013update2がリリースされました.今回のアップデートはクロスプラットフォーム対応化に力を入れたものらしく,みなさんが待望していたかもしれないWindowsPhone向けのアプリケーションを簡単に作成することもできるようになりました.そんなわけでこれからの展開が期待されるIDE(統合開発環境)であるVisualStudioを紹介してみたいと思います.
そもそもVisualStudioとは
Microsoftが提供している,VisualC++,VisualC#,VisualBasic等多数の言語をサポートしているWindows向けIDEです.Windowsで開発したい人はどうぞ.
今回のアップデートで変わったこと
Microsoftはここ1年ほどの間,VisualStudioのクロスプラットフォーム対応化に力を入れています.今回のアップデートは「開発者に意識させず,複数プラットフォームで動作するアプリを生成する」点に重きが置かれているように感じます.まず大きな変更点は,Windowsストアアプリが手軽に開発できるようになった点でしょうか.同一プロジェクトからWindows8.1/WindowsPhone8.1の両プラットフォーム用のアプリを制作することができます.WindowsPhoneのシミュレータも内蔵されたのでデバッグもお手軽です.今後はxboxにも対応するらしく期待が高まります.また今後は「Cordova」なるものがVisualStudioに統合され
ることで,android/iOSなど複数プラットフォーム向けのアプリを作れるようになるらしいです.iOSのエミュレータ環境もVisualStdioに統合されるらしく,Windowsで手軽にiOSアプ
リの開発ができるようになる予定です.
今までもXamarinを利用することでVisualStudioで多プラットフォームのアプリ開発を行うことはできましたが,デバッグ用の実機やエミュレータを別途用意したりする必要があったりと手間がかかりました.VisualStudioをインストールするだけで複数プラットフォームの開発環境が整うようになる,この取り組みは面白いものだと思います.そのうちVisualStudioであらゆるプラットフォームのアプリのコーディングからビルド,デバッグ全てが行えるようになるかもしれませんね.Microsoftさんがんばってください.
今回のコラムは,なかなか面白いIDEがあるので機会があれば是非試してみてください,という話でした.おしまい.