では後半では実際Affinity Designerを使ってデザインを始める過程を説明していきます。

キャンバス(ページ)

まず一番にやるのはキャンバスを作ることです。キャンバスのサイズ、DPIなど色々ありますが、とりあえずは縦横、DPIを300にするくらいで進めましょう。後からいつでも変更可能なので心配しなくて大丈夫です。

形を作る

まずは表紙の土台となる丸い背景から何かが垂れてくる形を作りましょう。完璧な円を作るのは簡単です。画面の右下のShape toolからEllipseを選択してキャンバス上でタッチ&ドラッグすれば円ができます。この時逆の手で画面をタップしていればソフトウェアが円を均等に維持してくれます。

次にPencil Toolを使って下を完成させます。柔らかい曲線を描くためにはスタビライザーを使います。画面の一番下にあるバーにある右矢印をタッチするとスタビライザーとその長さを選択できます。先ほどのShape toolとは違うツールを使うため自動的に違うレイヤーが生成されます(Layer1:円、Layer2:下の曲線)。

形を編集する

ここでベクターデザインのもう一つの利点が出てきます。Node Toolでの形の編集です。曲線を書いたけどちょっと気に入らない、ちゃんと線が繋がってないなど線を書いてしまった後に編集したいときはNode Toolで直しましょう。

最後にこの二つを合体させます。右のLayersのところから二つのレイヤーを選択し左上のオプションからAddを選択すれば完成です。同じ容量でSubtractを使って形に穴を開けたりすることもできます。ここで注意するのは合体すれば完全に一つとして扱われるため同じオプションを共有します。ここでも円は色ありストロークなし、曲線は色なしストロークありだったものが下の画像では統一されていることが分かります。

マスキング

次は色を着せます。単一色にしたいなら合体させたレイヤーを選択してからColourのところで色を選択するだけです。また、簡単なグラデーションを入れるだけならFill Toolを選択して色を2つ選択するだけで簡単にできます。

しかし、色んな色を自分の好みで混ぜたり、パターンや絵などの複雑なものでコーティングしたいならマスキング機能を使いましょう。

まずはレイヤーのところでPixel Layerを作ります。その後、そのレイヤーをドラッグして色を着せたい対象レイヤーの上で離してあげるとそれがマスキングレイヤーになります。

マスキングレイヤーで描いたものはその上位レイヤーのところしか反映されません。つまり、マスキングレイヤーで画面全体に及ぶバツを描いても上位レイヤーである円と曲線の上にしかそのバツは現れません。これで色を着せていきます。

まずはピクセルレイヤーを弄るのでPixel Personaの方に移ります。今回は細かいスプレーブラシを使い好みで色を塗っていきます。最後に、色が自然にブレンドされるように「fx」のところに行き、Gaussian Blurをオンにしてから名前のところをクリック、下にでたRadiusのところを調整するとこのように自然に溶け込んだグラデーションになります。

結論

ここまで土台のShapeを作るだけでしたが、残りのデザインも殆ど同じ作業で完成させることができます。ベクターで形を作って足したり引いたりして欲しいアウトラインを作り、マスキングレイヤーで中身を埋めて行く。この作業の繰り返しです。

ここで説明しているテクニックを使ってこのような表紙だけでなくアイコン、ロゴ、2Dキャラなどなんでも自分が描きたいものに挑戦してみてください!

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